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インプラント治療を受けた後、「痛みがなかなか引かない」と不安を感じている方は少なくありません。
通常、インプラント手術後の痛みは数日から1週間程度で落ち着くことがほとんどです。しかし、痛みが長引く場合や、治療から数年経過してから痛みが出るケースもあります。このような状況では、何らかのトラブルが起きている可能性があるため、早期の対処が重要になります。
私は朝日大学歯学部を卒業後、京都府立医科大学附属病院での勤務を経て、2010年から長尾歯科医院の院長を務めています。これまで多くのインプラント治療に携わってきた経験から、痛みが引かない原因とその対処法について詳しく解説していきます。
インプラント治療後に痛みが長引く、または数年後に痛みが出る場合、主に5つの原因が考えられます。
インプラント周囲炎は、インプラントの痛みが引かない最も一般的な原因です。
これは歯周病に似た症状で、インプラントの周囲で炎症が発生する状態を指します。プラーク(歯垢)が蓄積することで歯周病菌が増殖し、歯茎の腫れ、出血、膿の発生などの症状が現れます。放置すると、インプラントを支える骨が溶けてしまい、最終的にはインプラントが脱落するリスクも高まります。
インプラント周囲炎の特徴は、自覚症状が出にくく発見が難しいことです。気づいたときにはすでに進行しているケースも少なくありません。毎日のケアが適切におこなわれていない場合、細菌が増殖しやすい環境になってしまいます。
アバットメントとは、インプラント体(土台)と人工歯をつなぐ部分です。
このアバットメントを固定しているネジが経年により緩むことで、インプラントの安定性が損なわれ、ぐらつきや痛みを引き起こす可能性があります。また、ネジの緩みはインプラントの破損につながる恐れもあるため、早めの対処が必要です。

インプラント治療を受けてから数年の間に、噛み合わせが変化することがあります。
噛み合わせのバランスが崩れると、特定のインプラントに過度な負荷がかかり、痛みが出ることがあります。強い食いしばりや睡眠中の無意識の歯ぎしりなども、インプラントへの負担を増大させる要因です。噛み合わせの悪化は、アバットメントへの負担も大きくなるため、インプラントの破損やぐらつきにつながる可能性も否定できません。
インプラント自体には問題がなくても、周囲の歯に虫歯や歯周病が生じた場合、痛みの原因となることがあります。
インプラントは人工物のため虫歯にはなりませんが、隣接する歯との間にプラークが蓄積することで、周囲の天然歯の虫歯リスクを高めます。そのため、インプラント周辺のケアは特に重要です。日頃から綿密なケアをおこなうことで、このようなトラブルを予防できます。
顎に埋め込んだインプラント体とその周囲の骨の間で発生する微細な亀裂が、痛みやインプラントの脱落を引き起こす原因となります。
このひび割れは、強い食いしばりや睡眠中の無意識の歯ぎしりなどが原因で起こることが多いです。インプラント体と骨がしっかりと結合していなければならないため、この部分に異常を感じた場合は、速やかに歯科医師に相談し、必要に応じてレントゲン検査などを受けることが重要です。
痛みが引かない場合、適切な対処をおこなうことで症状を改善できます。
まず、処方された鎮痛薬を指示通りに服用しましょう。
痛みを感じたら、頬の外側から10分程度冷却することで症状が和らぎます。繰り返すことで効果が期待できます。また、安静にして回復を優先することも大切です。ただし、熱いお風呂や飲酒、患部を強く触ることは炎症を悪化させるため避けてください。
薬で抑えられない痛み、1週間以上続く腫れや出血、膿を伴う場合は異常のサインです。
自己判断せず、速やかに歯科医院へ連絡しましょう。特に、インプラント治療をおこなった歯科医院で診察を受けることが望ましいです。骨の状態も確認する必要があるため、レントゲン検査やCT検査が必要になることもあります。
インプラント周囲炎を発症した場合、症状の程度に応じた治療が必要です。
軽度の症状では、専門機器によって歯垢を除去し、化膿を抑制するために抗生物質を投与します。薬品によって患部を洗浄することもあります。中度から重度の症状では、炎症部位を切除する外科的処置が必要になることもあります。早期の治療を進めることで、インプラント周囲炎の悪化を防げます。
噛み合わせの問題が原因の場合、インプラントに力がかからないよう調整が必要です。
歯科医師が噛み合わせを詳しく検査し、必要に応じて人工歯の形状を調整します。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方には、マウスピースの使用を勧めることもあります。これにより、インプラントへの過度な負担を軽減できます。
インプラントの痛みを予防するには、日頃からの適切なケアが欠かせません。
インプラントの周囲に汚れが溜まらないよう、優しく丁寧に磨くことが重要です。
通常の歯ブラシに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスを使用し、インプラントと歯茎の境目を清潔に保ちましょう。ただし、力を入れすぎると歯茎を傷つけてしまうため、優しく磨くことを心がけてください。インプラント専用の歯ブラシや清掃器具を使用することも効果的です。

定期検診を忘れずに受けることが、トラブルの早期発見につながります。
一般的に、インプラント治療後は3〜6ヶ月に1度の定期検診が推奨されます。定期検診では、インプラント周囲の状態確認、プロフェッショナルクリーニング、噛み合わせのチェックなどをおこないます。問題が見つかった場合でも、早期に対処することで大きなトラブルを防ぐことができます。
喫煙は血流を悪化させ、インプラント周囲の組織の回復を妨げます。
できるだけ禁煙することが望ましいです。また、糖質を中心とした食事や睡眠不足による抵抗力の低下も、お口の中のトラブルを誘引します。バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけることで、インプラントの長期的な成功率を高めることができます。
当院では、「痛みがなく、キレイでリラックスできるしっかりと説明する、親切な歯科医院」をコンセプトに掲げています。
インプラント治療においても、患者様の症状や状態に合わせた適切な治療を提供しています。痛みやストレスの少ない治療を実施するため、症状や状態に合わせて麻酔を使用し、患者様に痛みを我慢させるような治療はおこないません。
また、治療内容や口腔内の状況について具体的な説明をおこない、患者様の不安を和らげます。患者様が自分の口内状況や治療内容を理解できないことで神経が集中し、痛みを敏感に感じる状況を防ぐため、丁寧なコミュニケーションを心がけています。
モニターの映像やBGMなど、院内環境にも配慮し、患者様がリラックスした状態で治療を受けられるよう工夫しています。インプラントを長持ちさせる正しいメンテナンス方法や、インプラント治療の保険活用術についても情報提供をおこなっています。
インプラントの痛みが引かない場合、インプラント周囲炎、アバットメントのネジの緩み、噛み合わせの悪化、周囲の歯のトラブル、インプラント体と骨の境目のひび割れなど、5つの主な原因が考えられます。
痛みが1週間以上続く場合や、薬で抑えられない痛み、腫れや出血、膿を伴う場合は、速やかに歯科医院を受診することが重要です。早期の対処により、大きなトラブルを防ぐことができます。
また、日頃からの丁寧なセルフケアと定期検診が、インプラントの痛みを予防する最も効果的な方法です。インプラント周囲を清潔に保ち、3〜6ヶ月に1度の定期検診を受けることで、長期的にインプラントを維持できます。
インプラント治療に関するご相談や、痛みが引かないなどのお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。詳細はこちら:長尾歯科医院
長尾歯科医院 院長 長尾 浩和

https://doctorsfile.jp/h/172503/df/1
経歴
大阪教育大学附属天王寺高校
朝日大学歯学部
2008年 長尾歯科医院 開業